アメリカ市場では、日本企業の個別株もADRを通じて売買することができます。ニューヨーク証券取引所 / NYSE、ナスダック証券取引所 / NASDAQに上場している日本企業は22銘柄です。OTC(店頭取引)は324銘柄です(OTCランクがPink以上)(2025年02月13日時点)。
日本の証券会社を通じて日本株を売買するのと、アメリカのネット証券会社(日本語対応可)を通じて日本株ADRを売買する大きな違いは、「売買単位」にあります。日本市場では「単元株数」という制限があり(ミニ株、単元未満株を除く)、日本株ソニー(6758)の売買単位は、100株で、株価を3,000円とすると最低投資額は、100株×3,000円=30万円になります。日本株ソニーADR(SONY)の売買単位は、1ADS(American Depositary Share)=1株(Ratio=1:1)で取引されているため、3,000円×1株=3,000円≒約30ドル(1ドル=100円換算の場合)です。つまり、100分の1の資金でソニー株へ投資することができます。
アメリカ市場では1ADR単位で自由に売買可能で、取引時間や取引回数などの売買制限はありません。また、オプション取引も可能で、NYSE上場のソニー(SONY)の2024年度における1日平均取引量は約5,700枚で、日本市場(2024年度は年間合計たったの3枚)と比較すると、圧倒的に流動性が高く、取引コスト(Bid/Askのスプレッド)の面からも、断然、有利です。 |
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